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【2025年最新】アート好き必見!愛知で開催の展覧会7選

おいしい民窯 -食のうつわ-

「民窯(みんよう)」とは、日々の生活のなかで使う器や道具などを焼く窯、またはそのやきもの自体を指します。日本民藝館の創設者・柳宗悦(1889~1961)は「普段使い」「下手物」といわれるものの美しさを具体的に示すために、皿や碗(椀)などの食の器を取り上げて紹介しました。また、柳家の食卓では、民藝運動を共に牽引した盟友・河井寬次郎や濱田庄司によるうつわが使われていました。

今回の展示では、愛知県の瀬戸焼をはじめとした全国の民窯のやきもの、河井・濱田による食のうつわや日本民藝館展の入選作品を中心とした現代の職人による手仕事まで、当館が所蔵する食にまつわるやきものを紹介します。

アクセス

住所:愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100 豊田市民芸館 第1・第2民芸館
電話番号:0565-45-4039
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28-1/4)
開館時間:第1、第2、第3民芸館 9:30~17:00 ※館内の見学には時間の余裕をもって16時30分までにお越しくださることをおすすめします。
入場料:一般500円、高大生300円
開催期間:2025年1月11日(土)〜2025年5月25日(日)
公式サイト:https://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/exhibitions/

鈴木マサル 「CERAMIC ART EXHIBITION -平面と立体の境界-」

テキスタイルデザインを主軸に活動する鈴木マサルを迎え、新作となる2023年から進めてきた瀬戸焼の立体物とタイルの作品を中心に、これまでに制作した作品とともに展示します。

独特の感性で生み出される、シンプルでありながらも温かみがあり、日常の中にさりげなく溶け込む美しさを持つ作品たち。今回新たに発表する立体作品は、リバーシブルで飾ることのできる可愛らしい招き猫です。表面は右手上げ、裏面では左手上げとなる招き猫は、各面に異なるメッセージやパターンを施すことにより、違った印象をもたらします。また、呉須により色彩のバランスを絶妙に調整した瀬戸焼のタイルは、大きなサイズから小さいサイズまで1点ものの作品 全14点を初公開します。

日々の暮らしに彩りを加え、その美しさを感じることができる作品を通し、鈴木マサルが描き出す平面と立体の境界を是非ご覧ください。

アクセス

住所:愛知県瀬戸市薬師町1番地 STUDIO 894
電話番号:0561-84-0894
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業)、年末年始
営業時間:10:00~17:00
入場料:無料
開催期間:2025年1月9日(木)〜2025年2月24日(月)
公式サイト:https://studio894.jp/news/gallery/1266/

『Knitting ’n Stitching Archives. 』Asuka Miyata Book Launch Exhibition

Knitting ’n Stitching Archives.』(ELVIS PRESS刊)の出版を記念して、展覧会を開催します。

本書では、アーティスト・宮田明日鹿が2017年より名古屋市港区で主宰している「港まち手芸部」の活動の中で出会った60代~90代の作り手7名が、人生を通して作ってきたものを紹介しています。さらに、作り手のインタビューや、アーティスト・長島有里枝によるエッセイ、研究者・山崎明子の論考も収録しています。

子どものために作ったワンピース、教室に通いながら数年かけて完成させた刺繡、無心で手を動かしたレース編み、ありあわせの毛糸で作ったセーター……。家族や身近な人のために、そして自分のために作り、大切に保管してあったものたちから、私たちは何を受け取ることができるでしょうか。今を生きていくための技術である、「手芸」という文化、営みに触れる、普遍的な一冊に仕上がりました。

本展では、7名の作り手がこれまでに作ってきた品々を展示するほか、「港まち手芸部」のメンバーがつくったものなども販売します。ぜひご来場ください。

アクセス

住所:愛知県名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A & 2B ON READING
電話番号:052-789-0855
定休日:毎週火曜日12:00 – 20:00
営業時間:12:00~20:00
入場料:無料
開催期間:2025年1月10日(金)〜2025年1月19日(日)
公式サイト:https://onreading.jp/exhibition/ksa/

パウル・クレー展 ── 創造をめぐる星座

「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」

パウル・クレーのこの言葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。

クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。本展では、スイスのパウル・クレー・センターとの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

アクセス

住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知県美術館
電話番号:052-971-5511
定休日:毎週月曜日、2月25日
営業時間:10:00~18:00 金曜日は20:00まで
入場料:一般1800円、大学生・高校生1200円、中学生以下無料
開催期間:2025年1月10日(金)〜2025年1月19日(日)
公式サイト:https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/paulklee_aichi/

布施知子 「ORIGAMI -紙の鼓動-」

布施知子(1951- )は折り紙のスペシャリストです。一枚の紙を折ったユニット(パーツ)を組み合わせて立体作品を作る「ユニット折り紙」を代表する作家として世界的に有名です。本展では、布施が近年制作している数多くの作品の中から、「ユニット折り」をはじめ、「スパイラル(らせん)折り」、「平折り」、「無限折り」、「ノット(結び目)による造形」など、多種多様な折り方によって無限の形と美しさを見せる折り紙の数々を展示いたします。


また、アール・ヌーヴォーの家具が展示された当館展示室をいかした新作インスタレーション4点を初公開。「折り紙」の固定観念を覆すような力強く変幻自在な紙と折りの造形美をご紹介いたします。

アクセス

住所:愛知県名古屋市東区葵1-19-30 ヤマザキマザック美術館
電話番号:052-937-3737
定休日:毎週月曜日、1月14日、2月25日、年末年始(12月30日から1月4日)
営業時間:10:00~17:30
入場料:一般1300円、高校生・中学生・小学生500円、小学生未満無料、障がい者手帳提示と付き添い1名1100円
開催期間:2024年11月29日(金)〜2025年3月23日(日)
公式サイト:https://www.mazak-art.com/index.cgi?mode=schedule_view&submode=current

ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―

ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたらどんな化学反応が起きるだろう。この問いに人間国宝から若手まで20名のアーティストが本気で挑んでくれました。ポケモンの姿かたちからしぐさ、気配までを呼び起こした作品。進化や通信、旅の舞台、効果抜群のわざなどゲームの記憶をたどる作品。そして日々を彩る器、着物や帯留など粋な装いに誘い込まれたポケモンたち。会場で皆さんを待ち構える作品との出会いははたして…ワクワク、うっとり、ニヤニヤそれともゾクッ?かけ算パワーで増幅した美とわざの発見をお楽しみください。

アクセス

住所:愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7F 松坂屋美術館
電話番号:052-251-1111
営業時間:10:00~18:00
入場料:1月発表予定
開催期間:2025年4月26日(土)〜2025年6月15日(日)
公式サイト:https://tv-aichi.co.jp/pokemonkogeiaichi/

ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち

アール・ヌーヴォーの代表画家・デザイナーのアルフォンス・ミュシャ。曲線や幾何学的な模様を使った装飾性の高さから「線の魔術師」と言われるミュシャならではの作品を高精細のプロジェクターで圧巻の映像空間をお楽しみいただけます。アール・ヌーヴォーの時代を彩った女神たちが、現代で新たな命を吹き込まれたかのように躍動する姿は必見です。さらにオリジナル作品約150点を同会場内に展示。リアルとデジタルを両方楽しめ、「絵画を全身で体験する」ハイブリッド展覧会です。

アクセス

住所:愛知県名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル美術館棟
電話番号:050-5542-8600
定休日:12月31日、1月1日
営業時間:10:00~18:00
入場料:一般1800円、大学生・専門学生1600円、高校生・中学生800円
開催期間:2024年12月21日(土)〜2025年2月2日(日)
公式サイト:https://mucha-immersive.com/

まとめ

行ってみたい展覧会はありましたか?忙しい日々でも、たまに芸術作品に触れることで心身のリフレッシュをしてみるのもいいですね。

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